本文へスキップ

事務局Tel/Fax. 096-378-8086

〒862-0945 熊本市東区画図町下無田1662-1

伯耆流居合の極意と業前

【追掛抜】おっかけぬき
 想定:前にいる敵について歩いているとき、不意に敵が振り向いて我の正面を抜き打ちしようとする。
    我は敵の右脇から逆袈裟に切り上げ、上段に振りかぶり、さらに正面を切り下ろして勝つ。
    (立ち姿勢で下から切り付けるところが、この業の特徴である)


敵の後ろを歩いている
敵が抜き打ちする気配を感ずるや、右足を
一歩踏み出し、さらに左足を一歩踏み出すと
同時に左手で鯉口近くの鞘をにぎり、刃を左
斜め下に向けつつ少し前に出し、鯉口を切って
右手を柄にかける
右足を大きく踏み出し、柄を手にした右手と
鯉口を握った左手を引き離すように身体全体
で抜刀し、
敵を右脇から逆袈裟に切り上げる。

※切り上げるとき、左手は小指の外側が袴の
 紐をこするようにして強く鞘を後ろに払い
 同時に腰をひねる
身体を起こしつつ、刀を返して上段にとり
「エイッ!」と気合もろとも敵を真っ向から
切り下ろす

※切り下ろした刀は水平の状態である
左足を右足近くまで近づけ、
刀を上段にとる
このあと右足を後ろに退いて半身となり、
さらに左膝を伸ばして後ろに退く。
そして右膝を少し曲げて身体をやや前傾させ
刀を下段に構える
 
  そして前傾した身体を起こし、左膝を
すこし曲げて体重を左足に掛ける。
右膝は伸ばし、右足を軽く床に着けて刀を
左脇下段にとり、「臥龍の構え」をとる
 右足を左足に揃えて、刀を
右片手下段に据えて剣先を敵に向けたまま
蹲踞し、
… 納刀。
このあと、立ち上がって終わる
 
      

【伯耆流業前】
表六本 中段九本
一本目 押え抜(おさえぬき) 膝詰(ひざづめ)
二本目 小手切(こてぎり) 胸之刀(むねのかたな)
三本目 切付(きりつけ) 追掛抜(おっかけぬき)
四本目 抜留(ぬきとめ) 返り抜(かえりぬき)
五本目 突留(つきとめ) 一作足(いっさそく)
六本目 四方金切(しほうかねきり) 向詰(むこうづめ)
七本目 長廊下(ながろうか)
八本目 切先返(きっさきかえし)
九本目 四方詰(しほうづめ)
      
 各技の詳細については、業名称をクリックして下さい。




伯耆流 木村道場

〒860-0075
熊本市西区稗田町2-16